モニュメントバレーはナバホの聖地です。アメリカの原風景モニュメントバレーの体験記をレポートします。
モニュメントバレー!憧れの地・モニュメントバレー!このモニュメントバレーをご存知でしょうか。
必ず一度は訪れてみたいと思っていた、西部劇のシーンに出てくる砂漠の中に点在してそびえ立つ茶褐色の岩山と巨大なテーブルのような台地。映画やCM等でよく撮影されているため、その雄大で異様な姿から誰もが一度はどこかで見た記憶があるでしょう。
モニュメントバレーは、古くにはジョン・ウェイン主演の西部劇「駅馬車」が有名(この映画でモニュメントバレーが全世界に始めて紹介されたらしい)で、クリント・イーストウッド監督・主演の「アイガー・サンクション」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」に「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」などの舞台にもなっていますね。TVCMでは、マールボロの広告でモニュメントバレーをご覧になった方も多いのではないでしょうか。
しかし、このモニュメントバレーを映像や写真でみただけでは、実物のすごさの何分の一程しか伝わっていないでしょうね。
モニュメントバレーのメサと言われるテーブル上の台地やビュートと呼ばれる岩山の一つ一つの高さが約100〜300メートルとのこと。
ただし、実際にはあたりに比べるものがまったくなく、数値を言われてもピンときませんが、とにかくデカ過ぎ・広過ぎです。
記念碑(モニュメント)が並んでいるかのような景観から名づけられたモニュメントバレーは、アメリカ合衆国西南部のユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がる地域一帯の名称で、モニュメントバレーへ向かうモニュメントバレーロード入り口付近はユタ州ですが、見所のほとんどはアリゾナ州側のナバホ族居留地内にあります。
幸運にも筆者は、このモニュメントバレーに1992年に訪れることができました。
あの壮大なスケールのグランドキャニオンを観てからモニュメントバレーを訪れたのですが、それでも圧倒されました。
感動でなぜだか涙が出てきたことを今でも忘れられません。
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アメリカの原風景とも言われるモニュメントバレーは、古くからナバホ族インディアンの居住地です。
居留地となった今でもナバホ族が管理しています。アメリカ合衆国の国立公園ではないんです。
モニュメントバレーで遺跡が多数発見されていることから、先住民が存在していたことが確認されていますが、西暦1300年頃を境に先住民は姿を消し、その後年代は定かではありませんが、ナバホ族が定住するようになり「ナバホの聖地」として現在もモニュメントバレーの岩山群は変わらぬ姿でそびえ立っています。
モニュメントバレーの岩山群の姿を見ると、地表より隆起した岩山のように錯覚しますが、実はその逆で、人々が立ってモニュメントバレーの岩山群を眺めている地面が風化・侵食されて下がっているのです。モニュメントのようにそびえている岩山は、2億7千万年位前の地層なのだそうです。岩山の足元(?)を良く観てください。みな末広がりになっていますが、これは崩れた地層の残骸なんです。そばまで行くと良くわかるのですが、過去に剥がれ落ちた巨大な岩がゴロゴロところがっています。
モニュメントバレーは、ナバホ族の方が管理されているモニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パークと呼ばれ、観光客が訪れることができる観光地でビジターセンターが設けられています。また、モニュメントバレーの絶景を車や馬で見て周れるバレードライブがあるのですが、なんせ大自然のままですのでコースは未舗装でロープが張られているようなものではありませんので、コースから外れることはしきりです。
そして、驚くことに遠くからではまったくわからなかったナバホ族の住まいに遭遇してしまいます。
あたり一面が茶褐色で包まれていますので、ナバホ族の土の家は同化してしまって、さっぱりわからないんです。筆者も突然、目の前にナバホ族の方の家と少年が現れてビックリ!あわてて「ハーイ!」と、愛想を振り撒いたのですが「フン」とばかりにそっぽを向かれてしまいました。そりゃそうですよね。いきなりよその家の敷地内に車で入り込んだら失礼ですよね。嫌われても仕方ありませんよね。
これからモニュメントバレーをご覧にいかれる方は、くれぐれもナバホ族の方の聖地であり生活の場であることをわきまえて行動しましょうね。
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